TIMBUK2（ティンバックツー）カタパルトスリングを1カ月使った感想

メッセンジャーバッグといえばTIMBUK2。王道ですね。年明けにカタパルトスリングを買って1カ月間使ったので、レビューします。

＃写真はTIMBUK2公式サイトより。

結論から書くと、さすが王道。やっぱりいいですよ。何がいいかというと、具体的には３つ。

自転車をこいでいるとき、体の前にずれてこない
背中全体で背負えるので、重さを感じない
ショルダーの長さ一瞬で調整できる

「走っている最中、体の前にずれてこない」

メッセンジャーバッグの“ニセモノ”がたくさん出回っています。ニセモノというのは偽ブランドという意味ではなく、メッセンジャーバッグとして機能しないのに名をかたるという意味です。

ニセモノのメッセンジャーバッグは、サイクリングしていると、バッグが体の前にずれてきて、バッグにひざ蹴りを連発することになります。

カタパルトスリングには、背中に安定させるための「クロスストラップ」がついています。これをつければ、背中からバッグがずれてくることはありません。

といっても、実は、カタパルトスリングはクロスストラップをつけなくても背中からずれてきたりしません。なぜならバッグが横長（高さ28cm×トップ幅43.5cm×ボトム幅33.5cm×奥行き7cm）で、硬いから。

バッグが背中から体の前にずれるときは、当然、途中でバッグが脇腹を通過することになりますよね。体のラインにそって移動するので。カタパルトスリングは硬いので、体のラインにそわないんです。実際、私はクロスストラップなしで使っていますが、平気です。

「背中全体で背負えるので、重さを感じない」

メッセンジャーバッグは肩ではなく、背中全体で背負います。そうすると、荷物の重さが背中全体に分散されるので、重さを感じずにすむんです。

カタパルトスリングは、背負うと自然に背中にバッグ部分が乗っかる構造になっています。だから重さを感じません。

＃ショルダーパッドの位置に注目。
パッドがバッグの片方のそばにあります。

バッグの重量は0.57kg。これに私は500mlのマイボトル（アルミ製）を２本と、携帯やサイフを入れて使っているので合計で２～３2kg前後になりますが、重くはありません。（＃重さ、訂正しました。ごめんなさい。2017/2/17訂正）

「ショルダーの長さ一瞬で調整できる」

メッセンジャーバッグは背中で背負うため、ショルダーベルトに腕をたすきがけに通した後、ベルトを締め上げて、背中にバッグを密着させなければなりません。

腕を通すのにちょうどいいベルトの長さと、背中にバッグを密着させるのにいい長さは違います。

腕を通すのにいい長さだと、背中の下のほう（お尻のほう）にバッグが垂れ下がります。逆に背中に密着させるのにいい長さだと、たすきがけするときに、輪っか部分が小さすぎて腕を通しづらいんです。

だからベルトの長さは、バックルで調整できる必要があります。カタパルトスリングのバックルは、ベルトの長さを一瞬で調整できます。だから、いつでもどこでも、自由に荷物を取り出したり、しまったりできます。

ニセモノはバックルが固定です。調整できるとしても、家で地道に自分好みの長さに合うように調整するタイプです。なかにはさびやすい金具タイプのものもあるようです。こうなると、汗をかくサイクリングには使えないので注意してください。

買って満足！でも、気になる点も

ショルダーベルトの長さが、ちょっと長いのが気になります。アメリカ生まれのバッグだからでしょうか。体格が日本人とは違いますからね。

ベルトが長いので、タイトに締め上げて背中にバッグを密着させると、あまりが出ちゃうんです。まぁ、こういうときは、あまった部分を胸のところで押さえ込めばいいんですけどね。もうちょっと短くてもよかったんじゃないかと思います。

あ、そうそう。チャック部分についているゴム製（？）のカバーも気になります。これ、私はタダの保護カバーかと思い、はがしちゃったんですけど、はがしちゃいけないものだったんです。これはがすと、中で束ねられている布がほどけて、チャックの開閉ができなくなります。