モンベル「ウインドストッパー インシュレーテッドサイクルグローブ」レビュー
チャリダーにとって冬の敵は寒さ。特に手先は冷えるとブレーキ操作に支障が出るので、グローブ選びは重要です。
サイズがピッタリ合うことを前提に、冬のいいグローブの条件は3つだと私は思います。
- 寒くないこと(温かくなくてもいいけど、寒いのはNG)
- 握りやすいこと
- 価格が高くないこと
長年、パールイズミを使ってきましたが、パールは握りやすい代わりに、防寒機能が犠牲になっているような気がします。指と指の間の布が薄いんです。
まぁ、そんなんじゃないタイプもあるのかもしれませんが、私が使ってきた歴代3種のパールは、指の間からだんだんと冷たくなって、最後には手全体が冷たくなるものばかりでした(だからインナーグローブが欠かせませんでした)。
東京のチャリダーにうれしい対応気温
そこで今回はパールイズミに別れを告げて、モンベルにしてみました。買ったのは「ウインドストッパー インシュレーテッドサイクルグローブ」。指の間の布がしっかりしていて、見るからに温かそう。
約2カ月間使った感想は……最高だぜーっ! とは言いませんが、合格です。
気温が5度前後~10度ぐらいが丁度いい感じなので、東京のチャリダーにとってはナイスな対応幅です。朝早く出かけると、乗り始めの20~30分ぐらいは寒さを感じますが、体温が上昇してくれば平気になります。
いいグローブの条件1「寒くない」は合格です。
さすがに最高気温が4度の日(朝、まだ1度ぐらいのときに出発した)は、まったくダメでしたけどね(指が痛くて痛くて、ブレーキが握れなくなりそうだったので、即引き返しました)。
握りやすさはパールに劣るが、悪くない
2の「握りやすさ」については、パールイズミに劣ります。これはもう歴然たる差です。
パールはグローブをはめただけで指がふわっと曲がるので、自然とハンドルを握る形になります。これに対してモンベルは、わざわざハンドルを握らないといけません。
初めてモンベルをはめてサイクリングしたときは、正直「失敗したな」と思いました。ハンドルを握る力なんて高が知れていますが、一日中サイクリングをして100km、200km走るチャリダーにとっては、塵も積もれば山となるで、だんだんと手が疲れてきちゃうからです。
けれど2回目のときは、まったく気になりませんでした。100km超えのランもしましたが、手が疲れることもありませんでした。
どうやらパールに慣れていたから、最初の違和感がすごかっただけのようです。
いいグローブの条件2「握りやすさ」は良くはないですが、悪くはないので合格です。
5千円でおつりがくる、驚きの安さ
モンベルの「ウインドストッパー インシュレーテッドサイクルグローブ」は4,500円(税別)。安っ。この価格でパールイズミで買えるのは、夏用のグローブしかありません。
いいグローブの条件3「価格」は完璧に合格です。
通販より店頭で
以上の理由で私は「ウインドストッパー インシュレーテッドサイクルグローブ」を推しますが、買う際には注意してほしい点があります。
それは、リアル店舗で買うこと。なぜかというと、縫製が甘いものがあるからです。
私はリアル店舗で買ったのですが、同じサイズでもモノによっては指に当たる布の継ぎ目が雑な処理で、皮膚に食い込む感覚があるものがありました。長時間のサイクリングをしたら、指が痛くなること必至です。
夏のグローブとかジャージとか、いくつかモンベルを買ってきましたが、このあたりがモンベルの詰めの甘さだと思います。
モンベルのリアル店舗に足を運べる方は、ぜひ試着して選んでくださいね。
Ride safe and warm!