パナレーサー レースL エボ3は速い、でも爽快感はゼロ!?
※ここに書いたのは累計「100㎞」までの印象です。100kmを超えてからの印象は良かったです。詳しくは【ごめんなさい】パナレーサー レースL エボ3は100㎞超えたら快適でしたをご覧ください。
ロードバイクのタイヤをパナレーサー レースL エボ3に交換しました。700c×25cで重さは1本200g、お値段は2本で1万円弱。レース系タイヤにしてはお手頃価格。さっそく試走へ。
最悪の1st.インプレッション
乗った直後、タイヤを交換したことをすさまじく後悔しました。なぜかって? 新品タイヤを履いた感じがまったくしなかったから。
通常タイヤを交換すると、それまですり減っていたタイヤに乗っていたぶんだけ、爽快な走りを味わえるものですよね。その感覚がまったくなかったんです。むしろ交換して重くなった気さえしました。
「1万円をどぶに捨ててしまった」と心で泣きました。
10㎞超えたら印象が一変!
悲しみにくれながらも10㎞ほど走ったら、いきなり印象が一変。
軽い軽い! とにかく登りが軽い。
「登り」といっても都内の橋をいくつか走っただけですが、いつもと感触がまったくちがいました。
いつもなら橋の頂点を超える前に、足に疲労物質がたまるのがわかるのですが、それがなく、いつのまにか頂点を超えて下り坂に突入していました。
平地では軽さは感じられませんでしたが、グリップ力のよさを感じました。地面を噛みながら走っている感覚。
正直なところ、このグリップ力は平地ではオーバーパワーかな。でもこれが下り坂では圧倒的な安心感を与えてくれました。
登りが軽く、下りが安心。「レース」と名乗るだけのことはあります。
「買って正解!」と書きたかったのに
50㎞ほど走って帰宅してサイコンを確認したところ、いつもより平均時速が3㎞ほど速かったです。「買って正解だった!」とすっかりご機嫌なブログを書くはずだったのですが――。
翌週もう一度同じ道を走ってみたところ、その好印象はどんがらがっしゃんと音を立ててくずれてしまったのです。
なんと、再び重かったんです。すり減ったタイヤで走る、あの重くてたまらん嫌な感じ。
今回もそのまま我慢して10㎞走ったら、再び登りが軽くなりました。
もしかしてパナレーサー レースL エボ3は温まらないと本領を発揮しないタイヤで、温まるまで毎回10㎞ほど走る必要があるのでしょうか?
毎回10㎞も重い思いをしたくない
自転車タイヤで毎回10㎞もウォーミングアップが必要なタイヤなんて初めて履いたわ。F1カーじゃあるまいし。
というわけで、結論です。
パナレーサー レースL エボ3は温まればいいタイヤですが、温まるまでに時間がかかりすぎます。そしてその間、重すぎます。
リピート購入は、私はしません。
評判のいいコンチネンタルのGrandPrix 5000(グランプリ 5000)にしておけばよかった。