クレ556はオイルじゃなくてディグリーザーです~チェーンの掃除と注油方法~
オイルは高くてもいい物を使ったほうがいいけれど、ディグリーザー(汚れ落とし)はクレ556で充分です。自転車を買ったとき、職人気質の自転車屋さんが教えてくれました。
その人は職人としてのプライドを持っているので、不要な物を売りつけるようなことはしないのです。
チェーンの掃除方法
布にクレ556を吹き付けます。写真は手ぬぐいですが、古いTシャツがおすすめです。
※クレ556は「オイル」ではなく、
「ディグリーザー=汚れ落とし」として使います。
この布でチェーンを軽く握るようにして、反対の手でペダルをゆっくり逆回転させます。汚れがキレイになるまでグルグルと。汚れがとれたら、布をずらしてきれいな面を当て、今度はチェーンについたクレ556をカラカラになるまで拭き取ります。
クランクは人間の歯磨きと同じで、1つ1つの歯を丁寧に。指の腹を使って、こんな感じで。
スプロケまわりも忘れずに。
モデルはシングルギアのバイクです。ロードは部品が多くて
写真を撮るのが大変なので、いつか別の日に書く……?
チェーン内側の汚れは?
チェーンの内側は、私はめったなことでは掃除しません。サラサラのオイルを使っているので、ほとんど泥が付着しないので無視してます。やるとしても、綿棒にクレ556をつけて軽く拭く程度です。
スプレーの噴射力で泥を吹き飛ばすやり方は?
噴射力のあるディグリーザーで泥を吹き飛ばすやり方は、私は懐疑的です。本当にぜんぶ吹き飛ばせるならいいですが、実際は砂やホコリの一部が、力に押されてチェーンの内部に入り込んでしまうと思うからです。そうなったら、チェーンの性能を損なってしまいます。
注油の方法
過酷な摩擦に耐えられるよう、チェーンオイルはいいものを使いたいですね。私は先日紹介したmuon(ムオン)が気に入っています。
1コマ1コマ、一滴ずつ注します。
一滴の量の目安は、コマ両側の隙間から内部に油が浸透していく程度です。両側に広がらないほど少量では(コマの上で点のまま留まるようでは)足りません。
写真はちょっと油が多すぎです。やっぱり、メンテしながら写真を撮るのは難しい……。
最初から隙間の2カ所に注すという方法もありますが、1コマ2カ所に注すのは面倒ですし、時間もかかります。それにどうしても注す量が多くなるので、もったいないです。余分な油は、拭き取らないとダメですから。
注油後30分間は、乗るのをがまん
注油後30分はそのまま放置して、油が内部までしっかり浸透するのを待ちます。この間に油が下に落ちる(床に落ちる)ようであれば、注す量が多すぎです。
チェーンはいつも、しっとりさせておく
チェーンは油が切れた状態で放置しないでくださいね。自転車に乗っていないときに油でしっとりさせておいて、乗車前に余分な油を拭き取るのがいいですよ。
乗る前に余分な油を拭き取るのを忘れずに!
乗車前に余分な油を拭き取るのを怠ると、油が飛散して、それこそ悲惨な目にあうのでご注意を。リム(ブレーキシューが当たる部分)についたら危険です!
メンテに唯一絶対の方法はない?
メンテ方法は、いろんなサイトで、いろんな人が紹介していますね。専門の本もたくさんありますし、便利なグッズも売られています。
基本を押さえておけば、あとは自分の好みの方法を選べばいいんじゃないかと思います。泥汚れのレベルも違えば、雨の日に乗る・乗らないも人によって違うでしょうから。
あまり堅苦しく考えず、楽しくやりましょう。
Ride safe and fun!
キレイになった自転車で走ると、やっぱり気持ちいいですね。
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