桜の経済的価値なんて知らないけれど
東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた陸前高田の松原。その中で生き残った一本の松は、たった一本残ったからこそ「奇跡の」一本松と呼ばれたのだろうけれど、あれが松じゃなくて電信柱だったら、「奇跡の」電信柱とは呼ばれなかっただろう。あれは松だから奇跡なのだ。
残念ながら震災から約1年後、松は枯死してしまったが、モニュメントとして保存されることになった。復興どころか復旧のメドもたたない時期に、保存を望む声があがったのはすごいことだ。けれど「もっと他のことにお金を使うべきだ」という批判の声もあった。そうかもしれないと思いつつも、その批判にザラザラとしたものを感じた自分もいた。
ザラザラの正体はわからないまま、5年が過ぎた。
オリンピックはスポーツのための祭典ではありません
今年、東京オリンピックの追加種目が決まります。選ばれた種目、選ばれなかった種目、それぞれの選手の歓喜と嘆きの顔が今から目に浮かびます。が、そんなことに一喜一憂するより、オリンピックに頼らずファンを獲得する方法を考えたほうがいいのではないかと思います。
なぜなら、オリンピックはスポーツを大切に扱わないからです。ソフトボールの憂き目が示すように、一旦種目から外れれば、たとえ金メダルを取った種目でも「ポイ捨て」です。公的な資金援助(強化費)は打ち切られるし、世間の熱狂も冷めます。
歩行者も加害者になることを知って欲しい~その交通違反がチャリダーを殺す~
歩行者 > 自転車 > クルマ。交通事故によるダメージは重さに反比例するため、この順に大きくなります。当然、歩行者は最も被害が大きくなります。実際、都内の交通事故による死亡者数の約半分は歩行者の死です。
だからといって十把一絡げに「歩行者=被害者」という考え方には、あいにく頷けません。なぜなら、歩行者による飛び出しや横断歩道外横断、信号無視といった法令違反が原因の事故も多いからです。
※自転車が「歩道」で歩行者をはねるのは言語道断です。自転車は、車道の左側を走るのがルール。だからこの話は、自転車が法令を遵守して、車道の左側を走っているという当たり前のことを前提に書いています。
続きを読む【協力のお願い】東京都がパブコメ募集~おかしな自転車計画に魂の提言を!締切は2/23~
東京都が自転車の安全な利用を促進するための計画案をつくりました。この案に対して、都民の意見(パブリックコメント)を求めています。
「改定東京都自転車安全利用推進計画(中間案)」について意見を募集します(東京都webサイトに飛びます)
提出期限は2016年2月23日(火)までです。
※計画案の概要(※PDFが開きます)
※計画案の全文(※PDFが開きます)
何について意見を求めているの?
東京都は自転車の安全利用について、都・自転車利用者・事業者などの取組を推進するための計画案をつくりました。今回募集するのは、この計画案に対しての意見です。
なお、この計画案は今回のパブリックコメントを反映後に確定され、2016年度から2020年度(つまりオリンピック開催)までの施策が実施されることになります。
計画案の中身をざっくり解説
ここからは私見が入ります。あまりにもトンデモな計画案なので、嘆きと怒りがないまぜになった偏向ありの見解であることを、あらかじめお断りしておきます。
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