チャリダー★ライターの「カクシゴト」

東京在住のライターは何を考えているのか?

自転車に乗らないということ、乗れないということ

みなさんお元気ですか? 久しぶりの更新になってしまい、すいません。わけあって、少し自転車から離れていました。

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自転車に乗ると、性格が悪くなるようになっちゃったんですよ、私。といっても、別にスピード狂になって「どけっ、おらぁぁぁ!」ってなるわけじゃありません。

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維持より打破を。言葉の取説~『紋切型社会-言葉で固まる現代を解きほぐす』レビュー~

決まり切った言葉は、本来あるはずの多様性を無視して排除する。紋切型の言葉で大雑把につながる人たちにとって、大雑把につながれない人たちは、単なる厄介者。“みんな仲良し”とばかりに、なんでもシェアするくせに、みんなとちょっとでも意見を異にするマイノリティとは、議論をすることもなければ、新たなつながりを紡ぐこともなく、ばっさり切り捨てる。

紋切型の言葉が濫用され、ホイホイシェアされていくことで、社会から個人が弾かれる。

『紋切型社会-言葉で固まる現代を解きほぐす』は、紋切型の言葉で拘束され、閉塞感が増した社会に風穴をぶち開ける本だ。

紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす
 
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電子書籍の力

被災地から離れた地で、直に害を被っていない人間は、できることを落ち着いてやろう。そのための知見はいろいろあると思うけど、電子書籍ががんばっている。

都内全戸に配られて話題になった『東京防災』とか、荻上チキ氏の『災害支援手帖』とか。

『東京防災』はいつでも無料、『災害支援手帖』は、限定期間で無料公開されている特別版(今回の熊本地震を受けて、荻上氏が出版社に提案して実現したもの)。

どちらも特別な端末やソフトが無くても読める。ユーザー登録も不要。正しい支援、正しい準備をするために、ぜひ。

#いろんな人にいろんな想いを抱きつつ。

え?「都は何もしません」自転車パブコメに対する都の姿勢

「改定 東京都自転車安全利用推進計画(中間案)」に対するパブリックコメントの結果が発表されました(2016年2月実施)。

パブコメに対する都の回答を見てみると、全体的に貫かれているのは「そのご意見に対しては、都は何もしません。するつもりがありません。なぜなら、それについては、既にいろいろやっていますから」という姿勢。(区市町村や警察まかせで、都は駐輪場ひとつ作るつもりはない

現状が問題だらけだから、いろいろな意見が寄せられたのだと思うのですが……。(ちなみに個人的には「?」と感じる意見もありますが、それはさておき)

ちょっと調べてみたのですが、この計画を推進している東京都の「青少年・治安対策本部」というのは、どうも前々から自転車を目の敵にしていてるっぽいですね。それが今回のパブコメへの回答にも、よーく表れていると思います。

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桜の経済的価値なんて知らないけれど~その2~

まさか、こんな話に続きがあろうとは、誰も想像していなかったに違いない。なんせ、私だって想像していなかったのだから。

桜はいいなぁと思うのは、自然はいいなぁと思うのと同じ、というように世の中では考えられているようなのだけれど、桜を自然というのは不自然なような気がする。意志を持って植えなければ、花見の名所なんて存在するわけがないのだから。

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