読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

チャリダー★ライターの「カクシゴト」

東京在住の広報ライターは何を考えているのか?

3Dプリンタで作るロードバイクに疑問

いろいろ疑問を感じたので、つらつら書きます。

「3Dプリンタを使ったロードバイクが2016年春に発売される」というヘッドラインニュースを目にして驚いた。3Dプリンタで実用に耐えられる物といえば、今のところメガネやフィギュアみたいな雑貨というイメージしかなかったからだ。

いよいよ新時代の到来かと、わくわくしながらニュースを読んだ。すると、3Dプリンタが使われているのは一部だけということがわかった。フレームはカーボンで、つなぎの部品を3Dプリンタで作っただけのようだ。

なーんだ。

ロードバイク

 200kmの実走で、耐久性に太鼓判?

わくわくがガッカリに変わった分だけ、ネガティブ情報への感度が高まったのか、安全性に関する話には、寒気がした。

3Dプリントということで耐久性が心配になりますが、担当者によるとツール・ド・東北で200kmを走破。本格レースにも十分対応できるとしています。

引用元:「Cerevo、3Dプリント採用のIoTロードバイク『ORBITREC』発表」Engadget日本版

へ? たった200km走ったぐらいで大丈夫だと言うのけ? そんなこと言われたら、ますます心配になるぞ。

さすがにこの情報には違和感があったので、ほかのサイトを見ると、次のように書いてあった。

強度などの信頼性に関しては、これまでツール・ド・東北で実際に200kmを走行したという。その結果、強度を上げすぎたという判断で、そこからコストを下げる方向で開発を進めたという。

引用元:「3Dプリンタで作るBluetooth/センサー内蔵ロードバイク「ORBITREC」。Cerevoが春発売」AV Watch

さっきとだいぶ印象が違う。「強度を上げすぎた」とは、ずいぶん頑丈な印象だ。けれど200kmという走行距離は変わらない。

200kmなんて、私みたいなへなちょこチャリダーでも1日で走る距離だ。2万km走って大丈夫だったというならいいけれど、200kmじゃあねぇ。おそろしくて乗る気になれない。

プロがレースに1回こっきり使うことを前提としたフレームかな? と思いきや、2016年春に一般発売を予定している。

なんだかなぁ。正直、ターゲットが全然わからない。

ORBITREC(メーカー公式サイト)

ターゲットは中間的?

ターゲットがよくわからなかったので、このバイクのプロトタイプ「DFM01」について、開発者が語っているサイトを見た。

(ざっくり要約)
・DFM01はUCI規格に適合した「実用競技車両」
・3Dプリンタ製に対するネガティブなイメージを覆したかった
・だから実用に耐えうるものを作りたかった
・マスプロフレームとオーダーフレームの中間的存在になりたい

引用元:「3Dプリンターが生んだ未来のロードバイクのカタチ 開発者に聞いたDFM01 OUSIA」シクロワイアード

開発者ならではの熱い想いが伝わってきて、話自体はおもしろかった。ただターゲットについては、プロなのか一般なのか、それこそ“中間的”表現で逃げている感が否めない。結局、ターゲットはわからず終いだ。まあ、たぶん、プロと一部のマニア向けなのだろう。

自転車乗りとは誰か?

「自転車乗り」とひとくちに言っても、レースが好きな人、峠が好きな人、旅が好きな人、ダイエットのために乗る人、エコロジー思考の人など、いろいろいる。

結論めいたことは何も言えないけれど、誰にでも合う完璧な自転車などないのだから、最先端の技術に振り回されないで、私は自分が乗って楽しいバイクに乗りたいと思う。これからも。

最後まで読んでくれてありがとうございます。
そろそろお気付きかと思いますが、「速さ=カッコよさ」、さにあらずんば自転車乗りにあらず、みたいな風潮が、私は苦手なのですよ。
Ride safe and fun!

【おすすめ記事】
サドルの上で考える」
【私見訥々】なぜ企業のwebはつまらないのか?