レース志向じゃない人のためのサドル高
股下寸法×0.88とか0.87が、サドル高の目安だといわれています。でも速く走りたい人、遠くに行きたい人、ダイエットしたい人、ポタリングしたい人、通勤したい人など、ロードバイクに乗る目的は人それぞれ。
なのにサドル高はみんな同じ係数ではじき出すなんて、いくら「目安」といっても、ちょっとムリがあると思います。それに、股下の長さが同じでも、腕の長さや体の柔らかさは違うのですから。
サドル高は Don't think, feel!
では、どうすればいいのかというと、自分の感覚を信じればいいと思います。自分が乗って楽しい、気持ちいい高さにするのです。
プロじゃないんだから、力学的にどうとか、パワー効率がどうとか突き詰めて、はじき出したサドル高に自分の走りを合わせる必要なんてないじゃないですか。
まぁ、これは主義じゃなくて、自分としてはそのほうがしっくりくるという話ですけどね。
私は基本のサドル高より2cmほど低いセッティングにしています。これが自分が楽しく、気持ちよく、長く、遠くまで走れる高さなので。
大切なのはサドル高より、サドルの前後
個人的には、サドル高よりサドルの前後を気にした方がいいと思っています。
サドルを高くしたら、サドルを前に引き出す。逆にサドルを低くしたら、サドルを後退させる。そうしないと膝とクリート(拇指球)の位置がずれて、膝を痛める原因になります。
例えばサドルを低くするだけで、サドルを後退させないと、膝がペダルよりも前に出ることになります。これは筋トレのスクワットで、やってはいけない姿勢=つま先より膝が前に出る状態をつくるようなものです。
サドルの前後の合わせ方は、クランクを水平にして、膝の皿の後ろとクリート(拇指球)が、地面に対して垂直に一本の線でつながる位置にします。
このとき注意が必要なのは、踵をペダルを回しているときのように、少し上げること(図の赤丸部分)。踵を上げるか上げないかで、膝の位置が違ってくるからです。
え、なになに?「自分の感覚を信じろ」なんて言ってる割には、細かいじゃねーかって?
確かに……でも、膝を痛めたらつまらないじゃないですか。だから、こだわるところにはこだわっています。
最後まで読んでくれてありがとうございます。まぁ、何にこだわるかも趣味のうちなので、数字にこだわるノンプロ・趣味チャリダーもありなんですけどね。
Ride safe and fun!
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